Friday, May 04, 2018 12:43 PM

不登校、GW明けに増加 創刊20年「気持ち尊重を」

 ゴールデンウイーク明けは、夏休み直後と並び、学校に行きづらくなる時期ー。不登校の子どもの立場から情報を発信する「不登校新聞」が1日に創刊20周年を迎えた。4月から新学期が始まって環境が変化し、悩みを抱え込んでしまう子どもも多いため、「保護者は『行き渋り』に気付いたら本人の話を最後まで聞き、気持ちを尊重してほしい」と呼び掛けている。

 文部科学省の調査によると、全国の小・中学校では児童・生徒が減っているにもかかわらず、不登校はこの20年で約10万5000人(1997年度)から約13万4000人(2016年度)に増加。全体に占める割合も0.85%から1.35%に上がった。

 同紙は98年5月に創刊し、月2回のペースでこれまでに480号を発行した。当事者や保護者、専門家ら千人以上に取材。不登校の増加には「新たな背景がある」と指摘する。(共同)