Friday, May 04, 2018 12:44 PM

米、2000億ドルの赤字削減要求 中国と貿易協議平行線

 米中両政府は4日、北京で貿易摩擦の問題を巡る2日間の協議を終えた。米中関係筋によると、米国は中国に対して抱える貿易赤字について、中国に2020年末までに少なくとも2000億ドル(約21兆8000億円)削減するよう要求。市場開放を推し進め米国からの輸入の大幅増を迫った。従来の要求額を一気に倍増させており、中国は反発したもようだ。議論は平行線で、対話継続では一致したものの今後の交渉は難航が予想される。

 米国が中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に米製品の輸出を禁止したことに関して、中国側は今回の協議で「厳正な申し入れ」をし、抗議した。安全保障上の理由で中国製品排除の動きを見せる米政権に強い不快感を示した。

 協議は米国が3月に対中制裁方針を公表して以来、初めての公式通商交渉。中国の国営通信新華社は、両政府が知的財産権の保護などで協議し、共通認識に達した分野もあったが「一部では大きな意見の隔たりがあった」としている。(共同)