Friday, May 04, 2018 12:45 PM

ノーベル文学賞発表見送り 選考主体、性的暴行疑惑で

 ノーベル文学賞の選考主体スウェーデン・アカデミーは4日、今年の文学賞の発表を見送り、2019年の受賞者と同時に発表すると明らかにした。関係者の性的暴行疑惑などが理由。アカデミーは「信頼の完全な回復に時間が必要」との声明を発表した。

 文学賞で受賞者が決まらないのは1949年以来。スキャンダルによる見送りは極めて異例で、世界最高峰の文学賞は権威失墜の危機に陥った。

 アンデシュ・オルソン暫定事務局長は見送りについて「過去やこれからの受賞者、ノーベル財団、国民に敬意を示すためだ」と強調。ノーベル賞の運営団体、ノーベル財団も「ノーベル賞の長い名声を守ることになる」として支持を表明した。(共同)