Tuesday, May 08, 2018 11:05 AM

メキシコに賃金倍増要求 米、NAFTA再交渉で

 ウォールストリート・ジャーナル電子版は7日、カナダ、メキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で、米政権がメキシコに対し、自動車工場で働く労働者の賃金を倍増させるよう要求していると伝えた。メキシコ側はこの要求を拒絶したという。

 自動車分野はNAFTA再交渉で最大の焦点。米国は域内での自動車部品の調達率を引き上げることも要求しており、交渉難航の一因となっている。7日には、ワシントンで閣僚会合が開かれ、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、カナダのフリーランド外相、メキシコのグアハルド経済相が参加。ロイター通信によると、グアハルド氏は7日、「今週いっぱい協議する」と語った。

 米国や日本の自動車メーカーは、人件費の安いメキシコの工場で車を製造し、米国に輸出している。米政権はメキシコに労働者の賃金を引き上げさせることで輸出競争力をそぐ狙いがある。(共同)