Tuesday, May 08, 2018 11:06 AM

国会19日ぶり正常化 衆院本会議に野党出席

 国会は8日午後、立憲民主党など主な野党が、環太平洋連携協定(TPP)関連法案を審議する衆院本会議に出席し、19日ぶりに正常化した。与党は最重要法案と位置付ける働き方改革関連法案の月内の衆院通過を目指し審議を加速。野党は対案を提出し十分な討論を要求する。学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関し「首相案件」と発言したとされる柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)への追及も強める。

 安倍晋三首相は8日の衆院本会議で、森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざんや自衛隊の日報隠蔽に関し「徹底調査を行い、再発防止に全力を挙げる。国民の信頼回復に向け責任を果たす」と重ねて強調した。自民党の二階俊博幹事長は党役員連絡会で「正常化は当然だ。会期末まで一日たりとも余裕はない」と審議促進を呼び掛けた。

 働き方法案は9日から衆院厚生労働委員会で野党質疑が始まる。与党は衆参でそれぞれ30時間前後の審議時間を想定。首相がロシアを訪問する直前の23日に衆院委員会で採決し、帰国後の29日にも衆院本会議で可決する日程を描く。(共同)