Wednesday, May 09, 2018 10:58 AM

働き方法案、高プロで対立 野党出席し本格論戦

 衆院厚生労働委員会は9日、与野党が出席して安倍晋三首相が今国会の最重要課題に位置付ける働き方改革関連法案の質疑を行い、本格的な論戦がスタートした。国会正常化を受け、審議拒否していた野党が復帰した。高収入の一部専門職を労働時間規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」創設に野党は強く反対しており、法案審議の焦点だ。

 立憲民主党の西村智奈美氏と国民民主党の白石洋一氏らが冒頭、それぞれ提出した働き方法案の対案の趣旨を説明。立民案は残業時間の上限を月80時間未満としており、西村氏は月100時間未満とする政府案は「過労死ラインを容認している」と指摘した。

 高プロを巡り、西村氏は「残業代ゼロ制度だ。長時間労働を助長するので創設すべきではない」と批判し、白石氏も「過労死促進、定額働かせ放題になる」と強調した。(共同)