Tuesday, May 15, 2018 11:38 AM
東芝、黒字8000億円超 4年ぶり転換、過去最高益
経営再建中の東芝が15日発表した2018年3月期連結決算は、純損益が8040億円の黒字となり、4年ぶりに黒字に転換した。半導体子会社の東芝メモリがけん引し、前期の9656億円の赤字から回復。利益の額は11年3月期の1583億円を上回り、7年ぶりに過去最高を更新した。
昨年実施した第三者割当増資の効果などで18年3月末の株主資本は7831億円のプラスとなり、最大の課題だった債務超過を解消。東京証券取引所第2部の上場維持を確実にした。収益力の強化に向けた5年間の中期経営計画を年内に策定し、成長軌道への回帰を目指す。
18年3月期は、傘下にあった米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)関連の債権の売却益や税負担軽減効果など一時的な要因も利益を押し上げた。車谷暢昭代表執行役会長兼最高経営責任者(CEO)は東京都内で記者会見し「スタートラインに立てた」と評価。綱川智社長も「危機的な財務状況は解消することができた」と述べた。(共同)
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