Tuesday, May 15, 2018 11:40 AM

中国、農産物関税撤廃か ZTE制裁緩和が条件

 トランプ政権が、中国が対米対抗措置として農産物に課している追加関税を撤廃することを条件に、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)への制裁を緩和する検討に入ったことが14日、明らかになった。ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が関係者の話として「合意に近づいている」と報じた。

 トランプ大統領は14日、ツイッターに「ZTEは米国企業から多くの部品を買っている。それは私と中国の習近平国家主席の個人的な関係を反映している」と書き込み、中国との取引に意欲を示した。ロス米商務長官も14日の講演で「非常に速やかに代替策を探る」と述べ、制裁緩和を検討する姿勢を見せた。

 米中両政府は今週、貿易問題を協議する閣僚級の第2回公式会合を米首都ワシントンで開く予定。米国の制裁で主力製品スマートフォンの生産や販売の停止に追い込まれたZTEへの対応も主要議題となる。制裁が緩和されれば、ZTE製端末の調達が滞っている日本の携帯大手3社にも朗報となりそうだ。(共同)