Tuesday, May 22, 2018 11:45 AM

首相、加計氏との面会否定 「獣医学部の話せず」

 安倍晋三首相は22日午後の衆院本会議で、学校法人「加計学園」問題に関し、愛媛県提出の新文書に記載されている2015年2月25日の首相と加計孝太郎理事長の面会を否定した。加計氏とは何度も会っているが「獣医学部の新設について話したことはない」とも述べた。野党6党派の幹事長、書記局長らは会談で、首相が国会で虚偽答弁を繰り返した疑いが強まったとの認識で一致。矛盾を追及する必要があるとして加計氏らの証人喚問を与党に要求した。

 首相は、加計学園の計画を17年1月に把握したとの主張を維持することで、加計問題への世論の批判を抑え、働き方改革関連法案などの今国会内成立を図りたい考え。国会は終盤に向け、与野党対立が激しくなった。

 首相は、愛媛県新文書に関し「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない」と強調。当時の官邸入館記録について「念のため調査したが、遅滞なく廃棄する取り扱いとされており、確認できなかった」と語った。衆院会派「無所属の会」の本村賢太郎氏への答弁。(共同)