Tuesday, May 22, 2018 11:46 AM

反則行為は監督らの指示 アメフット日大選手が謝罪

 アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で、関西学院大の選手を負傷させた日本大の選手が22日、東京都内で記者会見し、焦点となった危険なタックルは内田正人前監督(19日付で辞任届受理)と井上奨コーチの指示に従ったと説明した。「事実を明らかにすることが償いの第一歩」とし「深く反省しております」と謝罪した。18日に関学大の選手らに会って直接謝罪したことも明らかにした。

 会見したのは大学日本代表に選出された経験もある日大3年の宮川泰介選手(20)で、氏名を公表して弁護士と経緯を語った。一方、日大側は会見を受け「1プレー目で相手のクオーターバック(QB)をつぶせ」という発言があった事実は認めたが「最初のプレーから思い切って当たれという意味」と意図的な指示を否定し、選手の受け止め方に乖離があったと従来通りの立場を主張。内田前監督は詳細を説明しておらず、24日がめどの関学大への再回答が注目される。

 負傷選手の父親、奥野康俊さんは日大の監督らに対し「激しい憤りを覚える」とのコメントを出し、刑事告訴も検討するとした。(共同)