Thursday, May 24, 2018 10:55 AM

北朝鮮、核実験場廃棄 豊渓里、坑道と施設爆破

 北朝鮮は24日、北東部豊渓里の核実験場を完全に廃棄する式典を行った。同国の核兵器研究所が発表した。現地取材した海外メディアによると、3本の坑道や観測所などを爆破。6月12日にシンガポールで開かれる史上初の米朝首脳会談を控え、非核化への前向きな姿勢を強調、会談成功へ環境を整備する狙いがあるとみられる。2006年の初実験から約12年を経て、北朝鮮の核開発の舞台となってきた核実験場が閉鎖された。

 ただ、核実験場が完全に使用不能になったかどうかは不明。北朝鮮が既に保有している核兵器や北西部寧辺の核施設などの廃棄も手つかずのままで、米朝首脳会談ではこれらを含む完全な非核化への道筋を付けられるかが焦点になる。

 現地の韓国記者団によると、北朝鮮は24日午前11時(日本時間同)に北側坑道、午後2時17分に西側坑道、午後4時2分に南側坑道を相次いで爆破。残る東側坑道は既に廃棄されていた。他の施設の爆破も行われた。(共同)