Friday, May 25, 2018 11:20 AM

核実験場「廃棄」に疑問 専門家不在で検証不能

 北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、北東部豊渓里の核実験場が24日の坑道爆破などにより「完全に廃棄された」と報道した。ただ、当初招くと表明していた専門家は不在。完全に使用不可能となったのか検証できないままで、米政府高官は北朝鮮の主張の信ぴょう性を疑う。

 現地取材に当たった外国メディアは一夜明けた25日、爆破の瞬間の写真や、ごう音とともに坑道入り口などが土砂に埋まる映像を繰り返し報じた。朝鮮中央通信は「核兵器なき世界建設に積極的に貢献する共和国政府の確固たる平和愛好の立場の表れだ」と強調した。

 韓国記者団によると、北朝鮮の核兵器研究所の副所長は事前説明で、未使用の坑道も含め「入り口だけでなく内部も爆破する」と説明。爆破地点を記した地図も示された。爆破前には、爆薬が仕掛けられた坑道の様子も記者団に公開したが、入り口からすぐの地点でふさがれ、奥の様子は見えなかったという。(共同)