Wednesday, May 30, 2018 10:39 AM

中絶規制の州法を容認 米連邦最高裁

 米連邦最高裁は29日、薬物による人工妊娠中絶を規制するアーカンソー州の州法について容認する判断を下した。州法の無効を求めていた原告のNPO「プランド・ペアレントフッド」の訴えを却下した。米主要メディアが伝えた。差し止めを求める提訴がなければ7月中旬に同州は法施行が可能になるという。

 AP通信などによると、州法は人工妊娠中絶を誘発する薬の処方を厳格化した。一審は州法の仮差し止めを認めたが、連邦高裁が判断を覆したため、原告が最高裁に上告していた。

 連邦最高裁はオバマ前政権下の2016年6月、大規模医療機関並みの十分な態勢を整えた施設でしか人工妊娠中絶を認めないテキサス州の州法を巡り、中絶を受ける権利の障害になると無効の判断を示したが、トランプ政権下では保守派のゴーサッチ氏が最高裁判事に就任し保守派優位の構成となっている。(共同)