Friday, June 01, 2018 11:10 AM

内田前監督が常務理事辞任 日大は第三者委設置

 日本大は1日、アメリカンフットボール部の悪質反則問題で監督を退いた内田正人氏が大学の常務理事の役職を5月30日付で辞任したと発表した。学内外に多大な迷惑を掛けたことが理由で本人が申し出て、1日に理事会が承認した。職員としては大学に残り、内規に基づいて6カ月の自宅待機となった。この問題の真相を究明するため、日大は第三者委員会を5月31日付で設置したことも発表した。7月下旬に結果報告する予定。

 日大の大塚吉兵衛学長らは理事会後に文部科学省を訪れ、同省やスポーツ庁の担当者と面会。その後に取材に応じ、5月28日に警察から内田氏と井上奨前コーチの身分照会があったと明らかにした。警察の捜査と、元広島高検検事長の勝丸充啓弁護士を委員長とした弁護士7人からなる第三者委の調査の結論が出ていないため、解任まで踏み込まずに辞任を受け入れたと説明した。

 この問題を調査した関東学生連盟は、内田氏らが反則を指示していたと認定。しかし内田氏らは一貫して指示を否定している。大塚学長は第三者委で「改めて別の角度から見てもらう」と述べた。内田氏は大学の職員として人事部長と運動部を統括する保健体育審議会局長に就いているが、第三者委の報告に基づいて処遇が検討される。(共同)