Friday, June 01, 2018 11:11 AM

麻生氏、米国に自制要求 G7開幕、通商摩擦議論

 麻生太郎財務相は5月31日(日本時間1日)、訪問先のカナダ西部ウィスラーでムニューシン米財務長官と会談した。米鉄鋼輸入制限の対象から日本を恒久的に除外するよう要請。検討中の自動車輸入制限も自制を強く求めた。同行筋が明らかにした。

 会談後には日米欧の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が現地で開幕した。米国の鉄鋼輸入制限の適用拡大によって激化した通商摩擦の解消に向け意見を交わした。イタリア政局混迷を受けたユーロ安やアルゼンチンなど新興国の通貨安も議題となった。

 麻生氏は日米財務相会談で、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限に関し「(米国が理由とする)安全保障上の懸念はない」と主張。自動車でも日本メーカーが対米投資を増やしてきた努力を評価するよう求めた。(共同)