Monday, June 04, 2018 10:44 AM

溶岩噴出、有毒ガスも ハワイ噴火1カ月

 ごう音を立てながら空高く噴き上げるマグマ。周囲には岩石や火山灰が飛び散っていた。ハワイ州ハワイ島で世界最大級の活火山キラウエアが噴火を始めて3日で1カ月。噴煙は上空約2500メートルに達し、周囲には有毒ガスが充満。マグニチュード(M)5.5の地震も発生し、噴火活動が終息する気配は見えない。

 ハワイ州軍が3日、共同通信など一部メディアに立ち入り禁止区域の取材を認めた。「すぐに避難しろ。有毒ガスが高いレベルを記録した」。取材中、防じんマスクを着けた米兵が大気汚染の観測機器の数値を見て突然叫んだ。

 住民らが退避してゴーストタウンと化した火山近くの町パホアでは、住宅の数百メートル先で大きな音を立てながら高さ数十メートルまでオレンジ色のマグマが噴き上げている溶岩噴泉が見えた。周囲は溶岩流の熱で温度が上昇。飛散したガラス粒子を含んだ火山灰が車に当たって大きな音を立てていた。(共同)