Thursday, June 14, 2018 10:54 AM

福島第2原発廃炉へ 東電社長、知事に表明

 東京電力ホールディングスの小早川智明社長は14日、福島県庁で内堀雅雄知事に、福島第2原発(停止中、同県楢葉町、富岡町)の全4基の廃炉を検討すると伝えた。「(方針が)あいまいでは復興の足かせになる」と理由を説明。東電が第2原発の廃炉方針を示すのは初めて。正式決定すれば、第1原発と合わせ福島県内の10基が全て廃炉となる。ただ、多額の費用や作業員の確保、廃炉で出る大量の放射性廃棄物の処分など難題が待ち構える。

 東電は、残る柏崎刈羽原発(新潟県)の6、7号機の再稼働や、東通原発(青森県)の完成に注力して経営再建を図る。

 菅義偉官房長官は「政府として評価したい」と述べた。地元が再三要望していたが表明まで原発事故から7年以上経過したことに関しては「極めて重い判断だったのだろう」と理解を示した。(共同)