Tuesday, June 19, 2018 10:58 AM

鉄鋼閣僚級会合を中止 摩擦激化で協調困難に

 日米欧や中国など約30カ国・地域の政府関係者が集まって鉄鋼の過剰生産問題を話し合う「国際フォーラム」の第2回閣僚級会合が中止となったことが19日分かった。20日にパリで開く予定だったが、議長国のアルゼンチンが日程の再調整を通告した。参加国間の貿易摩擦が激しく、協調に向けた議論が困難になったためとみられる。

 カナダで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、貿易を巡る米国と他の先進国との対立が激化した。中国の過剰生産問題へのけん制を狙った日米欧の結束の乱れが鮮明になった。

 フォーラムの閣僚級会合は2017年11月、ドイツの首都ベルリンで初めて開催。16年の20カ国・地域(G20)首脳会合で設立が決まった。(共同)