Tuesday, June 19, 2018 10:58 AM

宇宙、新たな主戦場に 米、中露の衛星攻撃警戒

 トランプ大統領が宇宙軍の創設を国防総省に指示した。宇宙空間を陸海空と並ぶ新たな「主戦場」と位置付け、衛星攻撃兵器(ASAT)などの開発を加速させる中国やロシアへの優位性を確保する狙いだが、宇宙でも軍拡競争が過熱する懸念も指摘される。

 今年2月に米国家情報長官室(DNI)がまとめた報告書は、中国とロシアが数年以内に宇宙空間での攻撃を可能にする兵器の実戦能力を取得する可能性があると分析。米国優位の軍事バランスを切り崩すために“宇宙戦争”を仕掛けるシナリオを予想した。

 中国は2007年に自国の気象衛星を標的とした破壊実験に成功し、軍事衛星への高い攻撃能力を示した。ニュースサイト「ワシントン・フリービーコン」によると、新型ミサイル「DN3」開発により高軌道の衛星攻撃も目指している。(共同)