Tuesday, June 19, 2018 10:59 AM

抑止力維持へ協議加速 米国防長官、日韓訪問へ

 米韓合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」の中止発表を受け、米国防当局は地域の同盟国である日韓と抑止力の維持に向けた協議を加速させる。トランプ大統領は北朝鮮と対話中の演習中止を表明したが、中止期間が長引けば即応能力の低下は免れない。不安払拭に向け、マティス米国防長官は月内に日韓を訪問し、両国の防衛相に米軍の態勢を説明する。

 トランプ氏は12日、米朝首脳会談後の記者会見で「巨額の金がかかる」と米韓演習中止の考えを表明、将来の在韓米軍縮小・撤収にも意欲を示した。韓国側との事前協議を経なかったため、中止する演習の規模などを巡り調整が難航している。

 有事の部隊運用を確認する指揮所演習は、幹部が定期的に入れ替わる米軍が韓国との統合作戦能力を維持する上で不可欠だ。一部メディアは、米政権が大規模演習を「恒久的」に中止する意向だと報じており、事実なら米韓合同の司令機能は形骸化しかねない。小規模演習は継続するとみられる。(共同)