Tuesday, June 19, 2018 10:59 AM

中国、全面対決に備え 米国以外と貿易関係強化

 中国商務省は19日、トランプ大統領が中国から輸入する年間2000億ドル(約22兆円)相当の製品に追加関税を課すよう通商代表部(USTR)に検討を指示したことを「米国による貿易戦争の発動だ」と非難した。中国は米国との全面対決に備え、他の国々との貿易関係強化を加速している。

 米国が追加関税を実行した場合、中国は対抗措置を取る構えだ。商務省は声明で「米国が理性を失って(追加関税の)リストを打ち出した場合、中国は量と質を兼ね備えた総合的な措置を取る」と表明。「中国の対応は国家と人民の利益だけでなく、自由貿易体制を守るためのものだ」と国際社会にもアピールした。

 中国が16日に発表した対米制裁関税リストには米国の主要輸出品である大豆が含まれているが、中国メディアによると、中国は既にロシアなど別の国からの調達を増やすよう動きだした。(共同)