Tuesday, June 19, 2018 11:01 AM

森友問題、異例の再検査 改ざん文書提出「法違反」

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、会計検査院は19日、大幅値引きで払い下げられた経緯を再検査していると明らかにした。同日の参院予算委員会の理事懇談会で中間報告を開示。財務省が改ざんされた決裁文書を会計検査の際、提出したことは検査院法に違反するとし、改ざんは昨年11月公表の検査報告に影響を与えたと指摘している。再検査は異例で、検査院が中央省庁に対し同法違反を認定するのは初とみられる。

 今年3月の改ざん発覚後、検査のやり直しを求める声が強まっていた。複数の野党理事によると、再検査の最終報告は夏から秋ごろにまとまる見通し。

 中間報告によると、財務省が森友側に国有地の貸付料を事前に伝えていたことについて「適切とは認められない」と説明。この点が決裁文書から削除されたため、昨年11月の検査報告に影響があったと強調した。財務省と国土交通省が森友側との交渉記録を廃棄したとして提出していなかったことも同様に影響したと指摘している。(共同)