Tuesday, June 19, 2018 11:01 AM

カジノ法案、衆院通過 週内にも参院審議入り

 安倍政権が成長戦略に掲げるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案は19日の衆院本会議で、自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。与党は週内にも参院で審議入りさせた上で、20日までの会期を延長させ、今国会成立に万全を期す。立憲民主など野党は「拙速に採決した」(玉木雄一郎国民民主党共同代表)などと徹底抗戦の構えで、与野党の論戦はさらなる激化が必至だ。

 菅義偉官房長官は記者会見で「法案の内容について引き続き、しっかり国会で説明していきたい」と強調した。

 採決前の討論で、自民党は「観光立国を目指すには国際会議場を含むIRが必要。カジノはその一部で全体の収益を支える」と意義を説明。これに対し、立民はIRの経営を外資系企業が担う可能性が高いとし「悪法をつくってまで外資に金を貢ぐ必要はない。日本には歴史、文化など観光振興の条件がそろっている」と指摘した。(共同)