Thursday, June 21, 2018 10:57 AM
東海第2、審査合格の公算 設備の安全性問題なし
日本原子力発電が再稼働と最長20年の運転延長を目指す東海第2原発(茨城県東海村)が21日、原子力規制委員会の再稼働に関する審査で、近く合格となる公算が大きくなった。同時並行で進む三つの審査のうち、規制委が再稼働審査で合格の判断をする条件としていた設備の詳細設計をまとめた工事計画の審査で、認可を得られる見通しが付いたとみられる。この日で設備の性能確認の実験が全て終わり、規制委は実験結果に大きな問題はないとした。
ただ、運転期限の11月までに延長運転の審査も含め三つの審査をクリアしても、実際の再稼働は、事前の地元同意が必要で見通せない。原電は全国で初めて、この同意手続きの対象を、立地自治体だけでなく周辺5市にも拡大する協定を締結しており、1自治体でも反対すれば再稼働はできない。各地の原発の再稼働に慎重な周辺自治体にもこうした権限拡大を求める動きがあり、東海第2を巡る同意判断の行方に注目が集まりそうだ。
審査に合格すれば、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型炉では、東電柏崎刈羽6、7号機(新潟県)に続き2例目となる。(共同)
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