Tuesday, June 26, 2018 10:25 AM

パナの新画像センサー、夜でも250メートル先を検知

 パナソニックは、視認性の悪い夜間でも250メートル先の物体を検知、画像化できるタイムオブフライト(TOF)方式距離画像センサーを開発した。

 同社のプレスリリースによると、このセンサーは、光が物体に反射して戻ってくるまでの飛行時間(TOF)を全画素で直接計測し、近距離から遠距離までの3D(3次元)距離画像を一括で取得する。車載用距離測定や暗闇での広域監視など、さまざまな分野への展開が可能という。

 TOF方式は、光源から出た光が物体に当たり、反射して戻ってくるまでの飛行時間を計測することでセンサーと物体間の距離を割り出す。パナソニックは、入力信号を増幅するアバランシェ・フォトダイオード(APE)画素化技術をセンサーの受光部に用い、微弱な入力信号を積算する演算回路を全画素に内蔵することで、250メートル先までの3次元距離画像化を可能にした。

 従来の画像センサーでは、画素に入った1つの光子は1つの電子にしか変換されなかったが、APDは1つの光子からできた1つの電子に強い電界を加えることで物質中の他の電子と激しく衝突させ、2つの電子を生成させる。この衝突は、最初の衝突が引き金になってなだれ(アバランシェ)のように大きくなりながら繰り返され、最終的には電子が1万個以上に倍増する。

 APE画素化技術は、暗い場所や遠い場所でも鮮明かつ高解像度な撮像を可能にする。新センサーは、電子増倍部と電子蓄積部の積層化およびAPD画素の小面積化により、世界最高の25万画素の集積化を実現し、従来は困難だった3次元距離画像の長距離化と高解像度化の両立に成功した。

https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/06/jn180619-2/jn180619-2.html