Tuesday, June 26, 2018 11:24 AM

イラン原油の輸入停止要求 米政権、日本は対策検討

 トランプ政権が日本政府や日本企業に対し、イラン産原油の輸入停止を含めた対応を求めていることが26日、分かった。対イラン制裁に関する日米協議を通じ、意向を伝えたもようだ。原油に限らず他のイラン産品に及ぶ可能性もあり、政府は米国の要求を受けて対策の検討を始めた。

 経済産業省によると、日本はサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など中東に原油輸入の9割近くを依存しており、イラン産原油は日本の輸入量全体の5%程度。エネルギーの調達先の分散が課題で、イランも重要な取引相手となっている。

 日米両政府は19日、米政権の対イラン制裁に関する局長級協議を外務省で開いた。米国のイラン核合意離脱と制裁の再発動による影響などについて意見交換した。(共同)