Friday, June 29, 2018 11:02 AM

大谷選手、肘手術を回避 打者復帰へ、投手は未定

 大リーグ、エンゼルスで右肘の内側側副靱帯の損傷のため戦列を離れている投打の「二刀流」大谷翔平選手(23)が投手復帰に1年以上を要する靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)は現段階で回避することが28日、決まった。同日にロサンゼルスで再検査を受け、エプラー・ゼネラルマネジャー(GM)が電話会見で「現時点で(手術が)必要だと言った医師はいなかった。治療で少しずつ治ってきている」と語った。

 レッドソックス戦で遠征中のボストンで、ソーシア監督は打撃練習が「制限がなくなる」と明言した。大谷選手はこの日、故障発覚後は左手だけにとどめていた打撃練習を両手で行い、打者先行で復帰を目指すことになった。エプラーGMは復帰時期の明言を避けたものの「週末にかけて次のステップを考えていく」と速やかに実戦形式の練習に移行する可能性を示した。

 一方、投手としては3週間後の再検査後に方針を決める。それまで本格的な投球練習はトータルで約6週間行わないことになり、依然復帰のめどが立っていない。今季中のベーブ・ルース以来100年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」達成は一層厳しい状況になった。(共同)