Friday, June 29, 2018 11:08 AM

対米投資220億ドル拡大か ソフトバンク、大統領発言

 トランプ大統領は28日、ウィスコンシン州で演説し、ソフトバンクグループが対米投資額を従来計画から220億ドル(約2兆4000億円)増やすと説明した。発言の根拠は示さなかった。シャープの親会社である台湾の鴻海精密工業が100億ドルを投じて同州に建設する液晶パネル工場の起工式で語った。

 トランプ氏は講演で「500億ドルが現時点で720億ドルになった。投資はまだ完了していないが、素晴らしいことだ」と歓迎した。起工式に出席していたソフトバンクグループの孫正義会長兼社長を壇上に呼び、孫氏が「トランプ氏以前の大統領では、500億ドルの投資を決められなかった」と語る一幕もあった。起工式には鴻海の郭台銘会長らも出席した。

 ソフトバンクはサウジアラビアの政府系ファンドなどと設立した10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を活用し、米共有オフィス運営ベンチャーのウィーワークや米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)系の自動運転車開発会社に出資するなど投資を活発化させている。孫氏はソフトバンクを「戦略的な持ち株会社になる」としている。(共同)