Monday, July 02, 2018 12:33 PM

国民投票法5日審議入りへ 衆院憲法審、与野党合意

 与野党は2日、憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案について、5日の衆院憲法審査会で審議入りさせる日程で大筋合意した。これを受けて、衆院議院運営委員会は理事会で、憲法審への改正案付託を決めた。4日の幹事懇談会で日程を正式に決定する段取りだ。ただ審議日程は極めて窮屈で、22日の国会会期末までに成立するかどうかの見通しは立っていない。

 自民、立憲民主両党の国対委員長や憲法審の与野党筆頭幹事が2日、相次いで会談し、こうした日程を確認した。森友、加計学園問題などを巡り、衆院予算委員会開会を見据えた理事懇談会の開催に与党側が応じることになったため、野党側が歩み寄った。衆院の憲法審での実質審議は今国会では初めてとなる。

 改正案に関し、自民党の二階俊博幹事長は2日の記者会見で「こだわってみたところで、そうならないものはならない」と述べ、今国会成立にこだわらず、審議の行方を見極める考えを示した。これに先立つ党役員会では、森山裕国対委員長が、5日に憲法審を開いて趣旨説明を行う方向で調整していると明らかにした。(共同)