Monday, July 02, 2018 12:34 PM

桂歌丸さんが死去 落語家、「笑点」の司会

 日本テレビ系演芸番組「笑点」のレギュラーを長く務め、軽妙な語り口で親しまれた落語家の桂歌丸(かつら・うたまる、本名椎名巌=しいな・いわお)さんが2日午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で死去した。81歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻椎名冨士子(しいな・ふじこ)さん。お別れ会を11日午後2時から横浜市港北区菊名2の1の5、妙蓮寺で開く。

 15歳で古今亭今輔に入門し、後に桂米丸さんの門下に。二つ目時代の1966年に放送が始まった「笑点」で大喜利レギュラーとして頭角を現し、若手のホープとして注目された。68年に真打ちに昇進した。

 テレビの人気者として落語ファン以外にも親しまれる一方で、寄席での評判も高く、埋もれていた古典落語を高座にかけ、特に「真景累ケ淵」など名人三遊亭円朝ものに取り組んだ。年とともに芸も深みを増し、89年に芸術祭賞を受賞した。(共同)