Thursday, July 05, 2018 11:01 AM

内閣不信任案10日にも提出 立民、首相外遊狙い

 立憲民主党は5日、内閣不信任決議案を早ければ10日に衆院に提出する方向で検討に入った。枝野幸男代表が幹部に指示した。安倍晋三首相が11日から予定している欧州、中東歴訪を狙い撃ちする格好。ただ、提出された場合でも、首相は予定通り外遊し、与党は首相不在の衆院本会議で速やかに否決する構え。帰国後に採決すべきだとの意見もあるが、法案の処理に影響が出る可能性がある。立民は他の野党とも協議し、提出時期などを慎重に見極める。

 立民の辻元清美国対委員長は5日の党会合で、森友学園に関する財務省の決裁文書改ざんなど一連の不祥事や、文部科学省幹部による受託収賄事件に触れ「安倍政権は不信任に十分値する」と明言した。

 併せて野党は加計学園問題などを巡り、衆参予算委員会で首相が出席しての集中審議を求めていると強調。「外国に行く首相は海外逃亡だ。戦後最悪の内閣に対し(首相にとって)一番嫌な時に不信任案を出さないと気が済まない」と訴えた。(共同)