Thursday, July 05, 2018 11:01 AM

東京医科大理事長主導疑い 入試不正、学長と指示か

 私立大支援事業を巡り受託収賄容疑で文部科学省の前局長佐野太容疑者(58)が逮捕された事件で、東京医科大の臼井正彦理事長(77)が事業の対象校に選んでもらうよう前局長に依頼した疑いのあることが5日、関係者への取材で分かった。鈴木衛学長(69)とともに前局長の息子の点数を加算し、合格させるよう入試の実務担当者に指示した疑いがあることも判明。東京地検特捜部は既に医科大から資料の任意提出を受け、不正の全容解明を進める。

 臼井理事長と鈴木学長は聴取に不正を大筋で認めているとみられる。特捜部は証拠隠滅の恐れはないとみて在宅のまま捜査を続け、贈賄罪での立件の可否を検討する。首脳2人の進退問題に発展するのは必至だ。

 東京医科大の広報担当者は「地検の捜査を受けており、コメントできない」としている。(共同)