Thursday, July 05, 2018 11:02 AM

サンマ漁獲枠、再び決裂 日本提案に中国が反対

 日本や中国、台湾など8カ国・地域がサンマの資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が5日、閉幕した。深刻な不漁に見舞われ乱獲による資源減少を懸念する日本は、前年に続いて漁獲枠の設定を提案したが、中国とバヌアツの2カ国が反対し、協議は決裂した。公海での違法漁業対策では一致した。

 この日は予定時間を2時間以上延長して協議したが、日中の隔たりは最後まで埋まらなかった。乱獲を防ぎ資源を守るための枠組みづくりは2年連続で実現せず、漁業者や消費者からは一段の漁獲量減少を懸念する声が出そうだ。水産庁が協議結果を公表した。

 3日に東京都内で始まった年次会合は日本、中国、台湾、韓国、ロシア、バヌアツ、米国、カナダが参加し、3日間にわたり討議した。(共同)