Thursday, July 05, 2018 11:02 AM

米朝、非核化道筋が焦点 ポンペオ長官6日訪朝

 ポンペオ米国務長官は6日、平壌入りし、北朝鮮の核放棄に向けた米朝高官協議に臨む。金正恩朝鮮労働党委員長と直接会談する可能性もある。6月12日の米朝首脳会談で金委員長は「完全な非核化」を約束したが具体的な動きを見せておらず、米国側に懐疑論が広がった。高官協議では非核化に向けた道筋で一定の合意を得られるかが焦点になる。

 ポンペオ氏の訪朝は3度目で、米朝首脳会談後は初めて。北朝鮮が持つ核兵器や開発能力の実態を明らかにし、関連施設への査察や核兵器の国外搬出を含む非核化のプロセスを進めたい考えだ。

 水面下の交渉は難航しているとみられる。首脳会談後速やかに開かれる見通しだった高官協議は7月にずれ込んだ。米側は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を唱え、実現しない限り北朝鮮に見返りを与えない姿勢を示してきたが、最近は強調していない。(共同)