Thursday, July 05, 2018 11:03 AM

G20、貿易制限措置を倍増 WTO報告書

 世界貿易機関(WTO)は4日、世界貿易の大部分を担う20カ国・地域(G20)が2017年10月〜18年5月に取った追加関税などの新たな貿易制限措置は39件に上り、17年5〜10月と比べ月平均で倍増したとする報告書を発表した。

 「米国第一」主義を掲げるトランプ米政権の通商政策によりG20内でも保護貿易色が強まりつつあることを示しており、アゼベドWTO事務局長は「世界経済への影響が非常に懸念される」と警告した。

 報告書によると、G20で17年10月〜18年5月に取られた追加関税や輸入制限などの貿易制限措置は月平均6件で、17年5〜10月の3件から倍増した。一方、関税撤廃などの貿易促進措置は計47件で月平均は7件。17年5〜10月の月平均6件よりやや増えただけだった。(共同)