Wednesday, July 11, 2018 11:26 AM

参院、議員定数6増へ 自民案可決、来週成立

 参院は11日の本会議で、参院定数を6増(埼玉選挙区2増、比例代表4増)する自民党の公選法改正案を自民、公明などの賛成多数で可決し、衆院に送付した。比例代表の一部に拘束名簿式となる「特定枠」を設けたのが特徴。与党は参院通過を受け、週内に衆院政治倫理・公選法改正特別委員会で審議入りし、17日の衆院本会議で成立を期す方針だ。立憲民主、自由、社民各党などが退席し、他の野党は「自民党案は党利党略だ」と反対した。

 衆参両院は、互いの選挙制度改正に異議を唱えないのが慣例。衆院審議を残すものの、来年夏の参院選からの制度導入が固まった形だ。

 自民案は「合区」選挙区を維持する。「1票の格差」を3倍未満に抑制するため、議員1人当たりの有権者数が最も多い埼玉選挙区を2増(3年ごとの改選数で1増)。4増(改選数2増)する比例代表は、現行の非拘束名簿を基本としつつ、一部に特定枠として事前に定めた順位に従って当選者を決める拘束名簿式を導入する。(共同)