Thursday, July 12, 2018 10:47 AM

米露首脳会談前に不安拡大 軍事力頼るNATO加盟国

 トランプ大統領が11〜12日の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、防衛費負担を巡り同盟各国を批判し、ロシアからの防衛を米国の軍事力に頼る欧州側に不安が広がった。トランプ氏はロシアに融和的で、16日にはフィンランドでプーチン大統領との会談を予定している。欧州側は会談の行方を慎重に見守ることになりそうだ。

 2日目の首脳会議はロシアと紛争を抱えるウクライナとジョージア(グルジア)の情勢や、アフガニスタンでのテロ掃討作戦を協議。終了後、NATOのストルテンベルグ事務総長が記者会見する予定。

 米国の防衛費負担が著しく重いと主張するトランプ氏は首脳会議で、防衛費を2024年までに国内総生産(GDP)比2%に増加し米国の防衛負担を軽減する問題を巡り「25年まで待たずに直ちに2%払え」とツイッターで要求し、不満をあらわにした。4%への引き上げにも言及した。(共同)