Friday, July 13, 2018 12:07 PM

金正恩氏書簡を公表、評価 トランプ氏、非核化触れず

 トランプ大統領は12日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から受け取ったとする書簡をツイッターで公開した。書簡で金氏は米朝関係の改善に意欲を示す一方、首脳会談で合意した非核化には一切触れていないが、トランプ氏は「大きな進展が出てきている!」と評価した。

 非核化の具体策を巡る米朝交渉に停滞感が強まる中、書簡公開で首脳間の関係構築が進んでいるとアピールする狙いがありそうだ。トランプ氏は訪問先のブリュッセルで開いた記者会見でも、金氏と「良い関係を築いた」と自賛した。

 一緒に公開された英文翻訳によると、書簡はポンペオ国務長官が訪朝した7月6日付。金氏は、6月12日にシンガポールで実施した史上初の米朝首脳会談を「意義深い旅の始まりだ」とし、米朝関係改善へのトランプ氏の「エネルギッシュで並外れた努力」に謝意を表明。2人で両国関係の「新たな未来」を開けると呼び掛け、将来の「実際の行動」や次回の首脳会談開催に期待を示した。(共同)