Friday, July 13, 2018 12:09 PM

外国人雇用のチェック強化 厚労省、専門官増員要求へ

 外国人の求職相談に応じたり、企業の雇用状況をチェックしたりするハローワークの「外国人労働者専門官」について、厚生労働省は13日、大幅増員する方針を固めた。日本で働く外国人が急増する一方で、専門官は全国で約130人しかいない。来春から外国人の新たな在留資格の運用も始まる見通しで、チェック機能を強化したい考え。

 本年度分の増員要求は12人しか実現しなかったが、来年度予算の概算要求に、数十人から100人規模の増員を盛り込む方向だ。

 15〜64歳の生産年齢人口の減少や景気の回復傾向を受け、国内の人手は不足気味。一方で、日本で就労している外国人は昨年10月末時点で過去最高の約128万人に上る。政府は来年4月に新たな在留資格を設け、農業、建設、造船、宿泊、介護の5分野で、2025年までに50万人以上の受け入れ拡大を見込んでいる。(共同)