Wednesday, July 18, 2018 11:32 AM

米、タリバンと直接交渉か 駐留長期化で強まる観測

 米国が同国史上最長となる戦争を展開するアフガニスタンで、反政府武装勢力タリバンとの直接交渉に乗り出すとの観測が強まっている。トランプ大統領が、駐留米軍撤収が見通せない現状に不満を募らせているとされ、膠着打開へ戦略の大幅な見直しに着手する可能性がある。

 16日付のニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ政権がタリバンとの直接対話を外交当局に指示したと報道。17年間の戦争に終止符を打つため、アフガン主導の従来の和平プロセスを転換する方針だと伝えた。

 米軍撤退を主張してきたトランプ氏は昨年8月、側近らの説得を受けてアフガン新戦略を承認した。数千人増派など米国の関与強化で戦況を好転させ、タリバンをアフガン政府との対話に引き出すのが狙いだったが、治安好転の兆しはみえない。米政権が近く、タリバンとの交渉の見通しなど戦略全般を再検討するとの見方が出ていた。(共同)