Wednesday, July 18, 2018 11:33 AM
車大手、電池生産を強化 電動化へ工場拡張、再利用
大手自動車メーカー各社が、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向けの電池生産を強化している。トヨタ自動車は子会社を通じて工場の拡張を急ピッチで進め、日産自動車は使用済み電池の再利用に乗り出した。「電池を制する者が電動化を制する」(業界関係者)時代を迎え、電動車の普及を見据えた動きが活発化している。
トヨタ子会社のプライムアースEVエナジー(静岡県湖西市)は18日、宮城工場(宮城県大和町)に2棟の建屋を新設すると発表した。同工場では既にHVの電池に換算して年間50万台分のニッケル水素電池を生産しており、2019年以降は高性能のリチウムイオン電池生産も始める。工場は21年に計7棟となり、リチウムイオン電池の80万台分を合わせて計130万台分の生産能力を持つ予定だ。同工場の従業員数は現在の約950人から最大で1750人程度に増やす。湖西市の工場でも生産能力の増強を進めている。
トヨタはEVやHVを合わせた電動車を30年に年間550万台以上販売する目標を掲げ、豊田章男社長は「車載用電池は性能の進化や安定供給が喫緊の課題」と指摘する。昨年12月には電池生産や開発でパナソニックと提携を検討することも発表している。(共同)
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