Wednesday, July 18, 2018 11:35 AM

参院6増法が成立 与党強行、野党反発

 参院選「1票の格差」是正を巡り、定数を6増やす改正公選法が18日の衆院本会議で自民、公明両党の賛成多数により可決、成立した。合区選挙区を維持する一方、比例代表の一部に拘束名簿式となる「特定枠」を設けたのが特徴。野党は「身を切る改革に逆行する」と反発したが、与党は採決に踏み切った。来夏の参院選から適用される。

 改正後の参院議員定数は現行の242から248に増える。参院の定数増は、沖縄の本土復帰に向けて沖縄選挙区を新設し、2増した1970年を除けば戦後初めて。

 古屋圭司衆院議院運営委員長(自民党)は18日の議運委理事会で、本会議で採決を行うことを正式決定。立憲民主党の辻元清美国対委員長らは大島理森衆院議長に本会議開会を見送るよう求めたが、大島氏は拒否した。自民党の船田元・元経済企画庁長官は「定数増や拙速な手続きは避けるべきだ」として採決を棄権した。(共同)