Wednesday, July 18, 2018 11:35 AM
オバマ氏、危機感表明 マンデラ氏生誕百年で
米国のオバマ前大統領は17日、南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで講演し、世界は「奇妙で不確かな」時代だと指摘、「恐怖や恨み」をあおるような政治状況に強い危機感を表明した。「昨今の政治は真実(に基づくこと)を拒否しているようだ」とも発言。名指しは避けつつ、トランプ大統領を批判した形だ。
講演は反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率い、2013年に95歳で死去したマンデラ元大統領が18日で生誕100年となるのを前に行われた。18日にはマンデラ氏のゆかりの地を訪ねた人々が、多人種共存を夢見た「不屈の闘士」の功績をたたえた。
オバマ氏は講演でマンデラ氏を「本物の偉人」と称賛。「世界はより危険で残忍」になり、マンデラ氏が夢見た寛容な世界と、不安の世界との「岐路」に立っていると述べた。マンデラ氏の自伝の言葉を引用し、思いやりが大切だとも訴えた。(共同)
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