Monday, August 22, 2016 1:28 PM

シンガポール前大統領死去 日本赤軍事件担当

 シンガポール前大統領のS・R・ナーザン氏が22日、シンガポールの病院で死去した。92歳だった。首相府が発表した。脳卒中のため先月から入院していた。同国で少数派のインド系出身の大統領として多民族国家の融和に努めた。国防省に勤務していた1974年には、日本赤軍などが起こした人質事件の解決に尽力した。

 24年生まれ、66年外務省入り。内務省、国防省を経て79年に外務省第1次官。駐米大使などを歴任した後、99年、シンガポールの儀礼的な役職である大統領に立候補し、無投票当選。2011年まで2期務めた。

 42〜45年の日本占領下で日本語を学び、日本の警察幹部の通訳として働いた。(共同)