Wednesday, July 25, 2018 10:29 AM

9条、地方創生が主要争点 安倍、石破氏一騎打ちへ

 9月の自民党総裁選は、連続3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)と、立候補を準備する石破茂元幹事長による事実上の一騎打ちとなる公算が大きくなった。憲法9条や地方創生、経済政策、党運営の在り方が主要争点となりそうだ。国会議員票で優位に立つ首相が立候補の正式表明を先送りするのに対し、石破氏は論戦を活性化するために出馬の記者会見を早期に開催する検討に入った。

 首相は25日、党所属愛知県議らを昼食に招いたほか、岡山県議団から西日本豪雨災害の要望を聞いた。地方票(党員・党友票)に照準を合わせ、地方議員との接触を重ねている。立候補を見送った岸田文雄政調会長は福井市で首相支持の考えを強調した。首相を支持する細田、麻生、二階の3派閥事務総長は25日夜、東京都内で会談し、国会議員票に加え、地方票の獲得に全力を挙げる方針で一致した。

 一方、石破氏は24日に「党員が十分判断できる時間が必要だ」と語り、総裁選を短期決戦にすべきでないと主張。政策決定で党が軽視される傾向に触れ、党運営も総裁選の論点に挙げた。(共同)