Monday, July 30, 2018 10:05 AM

TDK、戸田工業への出資比率引き上げ、筆頭株主に

 TDKは30日、酸化鉄の開発や磁性材料を手掛ける戸田工業への出資比率を高め、筆頭株主になると発表した。伊藤忠商事の保有株を買い取る。実行日の19年1月10日付で、所有株は議決権ベースで25.53%になり、持分法適用会社となる。戸田工業が持つ材料技術を生かし、自動車向け部品の性能向上を狙う。

 戸田工業は磁性材料などの技術に強みを持ち、BASFとの合弁事業でリチウムイオン電池用正極材料などにも事業を広げている。

 既に戸田とTDK は一部事業で協業しており、今後、電子素材事業を中心とした、新商品の開発、国内外における原材料の調達、グローバルなネットワークを活用したマーケティング、ロジスティクス等で協働していく。