Monday, July 30, 2018 10:43 AM

カナダ機誤進入、立ち往生 乗客5時間待機、成田

 30日午後3時45分ごろ、成田空港に着陸したカナダ・モントリオール発のエア・カナダ5便ボーイング787が、滑走路から建設中の誘導路に誤って進入して停止した。国土交通省によると、乗客乗員計約210人を機内に残して立ち往生。機体を車両で移動させ、5時間以上すぎた午後9時ごろから、ターミナルで乗客らを降ろした。けが人などはいないとしている。

 国交省成田空港事務所などによると、機体はB滑走路のすぐ脇で停止。路面が一部未整備なため、移動には鉄板を敷くなどの措置を取った。この影響でB滑走路は午後10時すぎの運用再開まで、6時間以上閉鎖。ジェットスター・ジャパンの国内線6便が欠航した上、到着予定の2便が羽田と中部に行き先を変更した。

 立ち往生した便には、カナダで開催された水中ホッケー世界選手権に出場した男子日本代表チームが搭乗。コーチで広島大大学院教授の斉藤一彦さん(48)は「機内アナウンスが分かりにくく、終わりが見えなくて不安だった。時差もあり、大会後だったので肉体的にしんどかった」と疲労感をにじませた。(共同)