Tuesday, July 31, 2018 11:04 AM

赤ちゃん連れ専用車両を 少子化担当相が異例の要請

 松山政司少子化対策担当相は31日、鉄道事業者や小売業者らが参加する「子育て応援コンソーシアム」の初会合で「乳幼児連れの乗客向けに、優先レーンや専用車両の設置などを検討してほしい」と要請した。担当相自らが具体策を挙げて取り組みを促すのは異例で、事業者側は次回以降の会合で対応策を示す予定。少子化が深刻となる中、子育て支援と公共サービスの在り方について関心を呼びそうだ。

 コンソーシアムは官民合同の会議。主催する内閣府の担当者は「通勤時の女性専用車両が終わった後に、乳幼児連れ専用の車両として活用することも考えられるのではないか」と話した。

 会合では具体的なサービス拡充策として計13項目が提案された。電車内では、子どもが泣きだした時に周囲の目を気にする保護者もいるとして、乳幼児連れの乗客に配慮を求めるアナウンスの実施なども求めた。(共同)