Tuesday, July 31, 2018 11:05 AM

米車輸入制限で協調確認 日欧加など次官級協議

 トランプ政権が発動を検討する輸入車への高関税措置を巡り、日本や欧州連合(EU)、カナダ、メキシコ、韓国の5カ国・地域が31日、スイス・ジュネーブで次官級協議を開いた。発動された場合の影響回避のため、車の貿易に関与する各国・地域が協調行動に向けて結束を確認した。

トランプ政権は輸入車や部品の大量流入が安全保障を脅かしているとして、通商拡大法232条に基づく輸入制限を検討している。通商筋によると、協議では車の輸入制限を巡る動きや今後の対応について情報交換した。協議後には各国・地域がそれぞれ2国間・地域での会談も行った。

日本からは外務省の山崎和之外務審議官、経済産業省の寺沢達也経産審議官が出席。8月9日に茂木敏充経済再生担当相がワシントンでライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と閣僚級の新たな日米貿易協議を行うのを前に、情報収集する狙いもありそうだ。(共同)