Tuesday, August 23, 2016 11:29 AM

捕鯨妨害「永久禁止合意」 シー・シェパードと鯨研

 南極海などで調査捕鯨を行う日本鯨類研究所(東京)は23日、米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」との間で、米連邦地裁での調停により、日本側の調査船に対する妨害行為を永久に行わないことなどを柱とする合意に達したと発表した。だが、妨害活動の実動部隊となってきたオーストラリアの同団体の広報担当者は、米国の司法権は及ばないとして、今後も妨害を続ける考えを示した。

 鯨研は妨害中止を求めて2011年にワシントン州の連邦地裁に訴訟を起こしていた。鯨研の担当者は、事実上の本部とみる米側からの資金や人材の提供が禁止されるため、オーストラリアの団体の妨害活動にも打撃になると指摘した。

 一方、シー・シェパード・オーストラリア担当者は「活動には何も影響しない。捕鯨を止めるためには何でもする」と述べた。(共同)